先日blogに書いたマレーシアの展示会に出展してきました。
日本企業2社、ベトナム企業1社、現地企業1社の4社での共同出展となりました。
私は語学は。。。全くダメです。ありがたい事にベトナム企業、現地企業の方は日本語が
堪能でしたので、日本語でのコミニケーションでした。
ブースでも。。。笑顔でニコニコしてました。笑
今回の海外展示会で一番の収穫だったのは、改めて『日本でものをつくる』という意味を考えさせられた事です。
たまたまベトナム企業の社長様が、PCで見積もりしていたのを横で見させて頂きました。
価格はやはり安いです。図面精度は切削で±0.01~±0.02といった所です。
この精度だと、日本国内でも平気で外してくる会社は沢山あります。よくある『多分出てるだろう』です。
ベトナム企業の社長様に聞いた所、大卒の給料は4万円程度だそうです。機械は日本の中古機メインでした。
社長様は日本の樹脂型メーカーで修行されています。機械の台数より社員の方が多く、2交代でほぼ24時間稼働
してます。
当たり前ですが、日本で作っていては絶対に売れません。日本から買うメリットが何もありません。
日本で作って海外で売る為には、日本でないと絶対にダメだという領域でなければいけないとい当たり前の事が
本気で腹に落ちました。
そして逆に近い将来、海外で作られたものに淘汰されてしまう領域があるなと思います。
私は日本の製造業は閉鎖的だと思っています。なので、まだ海外品の採用はネガティブな所が多いです。
しかし、最近は海外でものを作って輸入される事をビジネスとされている会社様が本当に増えてきました。
話を聞くと、精度・価格は勿論だが、何より日本で作るより早いという事が付加価値になっているという会社様も
ありました。もはや地の利も無いのです。
当社は高精度加工を付加価値としています。この高精度という領域をきちんと見つめ、定義していかなければなりません。
付加価値は『付け加える価値』です。ただし、価値は受け手によって違います。そういった意味では、高精度が
付加価値になるとは限りません。圧倒的に突き抜けたものであればなんでも付加価値になります。
ちょっと真面目な内容になりました。いや、私は真面目なんですけどね。笑
他の感想はまた後日書きたいと思います。良い機会を与えて頂いたM社の会長様、ありがとうございました。